ふたりがかりの愛撫に、すぐ絶頂に達してしまい、クリスの口の中へ精液を吐き出す。 「んっ……、んん……」 強く吸い付かれ、レオンは促されるまま出せるだけを放つ。 ごくり、と嚥下する音がはっきり聞こえて、耳を塞ぎたくなった。 そんな不味いのを飲まなくたって、と云いたくなる。 前々から云っていた事だけど、こればかりはクリスは了承してくれない。 すっかり力の抜けたレオンの身体を、ケビンはクリスの膝に預けると、ぐるりと室内を見渡した。 「……、どーする?」 カメラがあるかもしれない、それを思い出した。ざっと見た感じでは確認できない。巧妙に隠してあるのだろう。 クリスはケビンを見上げると、「今日はこれで止めておけばいいんじゃないか?」と云った。 流石に、この続きを見られるのはレオンが可哀想な気がした。 それにいつだったか3人でセックスした後のレオンは酷く拗ねていた。 膝に抱えたレオンの、ぼうっと火照った頬を撫でると、気持ちいいのかうっとりと目を伏せる。 「どうする?これで止めておくか?レオン」ケビンはクリスの前に膝を着くと、レオンの顔を覗いた。 訊きながらレオンの乳首を指で摘み、弄っていると、レオンは身体を小さく震わせた。 顔をクリスの肩で隠すように擦りつける。 ふたりから覗かれないように顔を隠すと、レオンは絞り出すような声で「……してくれ」、と答えた。 二回も吐き出したのに、まだ勃起しそうな自分のペニスを疎ましく思いながら、レオンはクリスのものを懸命にしゃぶる。 はやくそれを射れてくれ。そう願いながら、窪みから出る汁を舌をとがらせて掬い、唾液を絡ませて思い切り吸い付く。 ベッドの上に座ったクリスに、膝をついて餌を食べる犬のようにレオンは奉仕を続けていた。 懸命に奉仕しているレオンの後ろを、ケビンが指で馴らす。 腰だけを浮かす体勢のレオンのアナルを、ぐちゅぐちゅと掻き回し、時折スピードを速めて出し入れをする。 「ああ……っ」 思わず口からクリスのペニスを離し喘ぐレオンの頭を、クリスは愛しそうに撫でた。 苦しそうに、上目にクリスを見ると、レオンは涙を零しながらも奉仕に戻る。 『してくれ』、と訴えたあとのレオンはもの凄く従順だ。 飼い慣らした犬のようだ。クリスとケビンは口には出さないがそう思った。 いつまでもこうして撫でてやりたくなる。 「すごーい、すごいわ!」 グラスに残ったシャンパンを豪快に飲み干し、アシュリーはグッ!とガッツポーズを作る。 レオン達と離れたスイートルームにアシュリーは居た。 並べたモニターに期待通りの展開が映し出され、はしゃいでしまう。 モニターには、クリスに奉仕を続けながら、ケビンにバックを貫かれているレオンが映っていた。 綺麗に鍛えた筋肉が快楽に美しく動き、芸術品のようだとアシュリーはうっとり見惚れる。 朝まで彼らは楽しませてくれるだろう。最高のバースデー・プレゼントだわ、そう思った。 事件のあと、あの赤いドレスの女とレオンの関係がどうしても気になって極秘ルートで調べさせた。 てっきりあの女性と恋仲なのかと思ったが、それは過去の話で、別の疑惑が出てきたのだ。 「どうやら、ゲイみたいですねぇ」と、呆れた口調で調査書類を差し出した探偵の、 あの気まずそうな表情は今でも忘れられない。 証拠です、と添付された写真の一枚に、暗がりの公園で、短髪でがっしりとした体つきの男と ディープ・キスをしているレオンがあった。 しかも他に、レオンより少し体つきが良く、ブラウンの髪を程良いバランスで伸ばし不精髭を生やした男と ……こちらは路地裏でだが……キスをしているものまで出てきた。 (なにこれ!?ふ、ふたりと……!?どういう関係なの!?本命は誰なのレオン!!気になるっ!!!!) そういうわけで、更に調べあげ、今回の計画を思い立ったのだ。 でも食事の時の話の雰囲気と、先程から監視しているモニターのやりとりを見ている限り、レオンの本命は『短髪の男』、 ……つまりクリス・レッドフィールドのようだ。 ケビンが第一ラウンドを終わらせたようで、モニターにはクリスに組み敷かれたレオンが映っている。 喘ぎながら、どこか腑に落ちないといった表情のレオンにアシュリーは微笑んだ。 「ごめんなさいね、レオン。まだまだ身体が疼くと思うわ。ちょっと量が多すぎたみたい」モニター越しに謝る。 レオンの食事に、とある薬を混ぜさせた。それが充分に効果をみせている。 いずれ口では「嫌だ」と云うかもしれないが、朝までレオンの熱は収まらないだろう。 コンドーム、足りるかしら。それは流石に大丈夫よね。そう思いながら、 掠れるレオンの声をはっきり聞きとる為に音量のボリュームを上げる。 『あ、クリス、クリ…ス……っ』 ノイズに混じって、シーツの擦れるような音と、レオンの快楽に溺れた嬌声がアシュリーの耳を擽る。甘い声が心地良い。 そのうちクリスとケビンが、意志に反したレオンの異常な興奮の原因に気付くだろうけれど。 明日はとびきりの笑顔で、「よく眠れた?」、……そう云ってやろうとアシュリーは思う。 ...end...
□□□□□□あとがきもどき。□□□□□□ 鬼畜アシュリー。酷い展開ですみません。媚薬ネタはお約束萌えアイテムだぜストレンジャー! でも書いてる自分は楽しかったです。あははははは……はは…… いつも以上の勢いで書き上げたので誤字脱字は目を瞑ってバルスしてください。 2008.6.19 ≪back